とても興味深い動画を発見しました。
ジョバンニの母は死んでいるのではないかという解釈がされています。ちゃんと理由が説明されています。これには私は全く気付いていませんでした。
その他、ジョバンニが街灯を通り抜ける時の描写についても目からウロコでした。自分の影法師が自分の前に伸びてきたその時にザネリが出てくることの意味に、背筋がゾクッとするほど納得。
宮沢賢治さんは、友人に暗号文のようなものを読ませて解読できるか試したこともあるような方らしいので、彼の書く文章には何気ないところに深い意味が隠れていることは十分にあり得ると思います。
さらりとそのまま読み過ごせば気づけないことがある文章というものがあるのを、私が最初に触れたのはミヒャエル・エンデの『モモ』の中で書かれる謎解き文でした。
エンデは『モモ』の中で、文章の中に隠した謎の解き方のヒントを読者に与えているようでした。
なぜ誰にでも理解しやすくしないのでしょう?
それは、誰にでも分かってしまっては困るから。少なくとも灰色の者たちに分かってしまってはいけないからです。
宮沢賢治も、きっとそうしなければならなかったのではないでしょうか。
社会主義教育を疑われ警察にマークされたこともあるのですから、あらゆる方面に気を配りながら文章を推敲していたとしてもおかしくないと思います。
『銀河鉄道の夜』のケンタウル祭(タイプすると「健太うるさい」と変換されました💦)も、男の子が男性になる祝いなのではと私は考え始めていました。そこに持ってきて、今回ご紹介した動画で説明される『銀河鉄道の夜』における「父殺し」(あるいはエディプス・コンプレックス)の解釈はマッチングする気がします。
こうなってくると、宮沢賢治について理解するにはギリシャ神話やエジプトの死者の書に至るまでさかのぼっていかなければならない気がしてきました。
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