文学

文学 は、芸術活動の中でも、主に文字(言葉)を使って物事を表現し伝えるものです。

日常生活であまり意識されることがありませんが、”文字” はエジプトのヒエログリフや象形文字に代表されるように、絵やデザインとも接点があるものです。

また、言葉には抑揚やリズムが存在し、それは音楽との接点を持っています。

絵でも音楽でも表現しきれないことを、言葉がうまく表現してくれることもあります。

宮沢賢治

宮沢賢治『イーハトーボ農学校の春』の「太陽マジックのうた」

以前こちらの記事でちょっとだけ触れたことのある、宮沢賢治作『イーハトーボ農学校の春』には、文中に楽譜が織り込まれています。 「太陽マジックのうた」とされる楽譜のメロディーを追ってみると、「通りゃんせ」や「かごめかごめ」などの童謡を思い出すような、なんとも古くて、また日本独特の音階によるちょっと陰りのある趣きを感じました。 『イーハトーボ農学校の春』がどんな内容か読んでみたところ、冬が終...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか10(見えないもの さまざまなウソと秘密と音楽と)

名前を言ってはいけないあのクリスマス ねぇ、『ギヴァー 記憶を注ぐ者』を読み終えたけど、主人公のジョナスが見た記憶にクリスマスのシーンがあるよね。 え、そんなシーンあったっけ? 映画ではハッキリ断定されにくい映像にしてあったのよ。小説でも “クリスマス” って文字は一度も出てこないわ。...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか9(言葉と想像の限界 そして口止めされた何か)

本記事は小説『ザ・ギバー 記憶を伝える者』及びその別翻訳版『ギヴァー 記憶を注ぐ者』と、その映画化作品『ザ・ギヴァー 記憶を注ぐ者』のネタバレを含みます。 本記事の前回はこちら↓ ああ、言葉ってなんて不正確なんだ!(by ジョナス) 新翻訳の『ギヴァー 記憶を注ぐ者』を手に入れて読んでるけど、面白いね! 色のネタばらしされてても、他のこともたくさん...
芸術

なぜ児童文学なのか8(ユートピアの秘密と失われたもの)

本記事の前回はこちら↓ 『アミ 小さな宇宙人』の世界は実現可能か? ねぇ『アミ 小さな宇宙人』で描かれたようなユートピアって、作れないのかなぁ? 夢見る乙女ちゃんには申し訳ないけど、無理無理。 細菌もいない世界なんて、逆に心配やわ。 ...
宮沢賢治

日本は世界一のお金持ち国! なのになぜ?

日本は世界一のお金持ち 去年の10月か11月くらいにYouTubeで大西つねきさんという方を知りました。 共感することが多かったので、ずっと注目していたのですが、最近新しい本を出版されたということで早速買って数日前にやっと読み終えたばかりです。 『私が総理大臣ならこうする』というタイトルの本ですが、概ね大賛成できる内容でしたので、ほんの少しでも拡散のお手伝いになればと思いました。 ...
芸術

私たちが食べている恐怖と病気

私たちは、生きるためにどのようにして外部からエネルギーを取り込んでいるのでしょうか? 今回は私たちが取り込むエネルギーについて肉体と精神の両面から見てみたいと思います。 私たちが食べる動物の肉について ずっと共有を迷っていた動画を、共有することにしました。『世界で一番重要なスピーチ(ゲイリー・ヨーロフスキー)』と題されたYouTube動画です。一時間ちょっとの動画な...
宮沢賢治

『雨ニモマケズ』はなぜ漢字とカタカナで書かれたか?

今日は11月3日。宮沢賢治の代表作『雨ニモマケズ』が書かれた日です。また明治天皇の誕生日でもあります。 日本国民の多くが知っている、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」は、漢字とカタカナのみで書かれています。 なぜ漢字とカタカナなのでしょうか? 今回はその謎について迫ります。 漢字は「象形文字」だった 漢字は物の形をかたどって作られた「象形文字」がベースになっています。「人」「木」「...
宮沢賢治

悪人が儲けるための隠された仕組みとは?

前記事の続きです 映画『シックス・センス』で主人公少年と小児精神科医クロウ博士が初めて顔合わせするのは教会の中でしたね。 クロウ「昔 ヨーロッパでは教会に逃げ込んだ 聖域だったんだ」 少年「何を恐れたの?」 クロウ「悪いやつらだ 牢屋に入れたり 傷めつけたりする連中だ」 教会を「聖域」としていますが、前にも書きました通り、教会もまた魔女狩りや科学の弾圧を犯した悪いやつらの側面...
宮沢賢治

映画『コンタクト』と古代インド哲学と最先端科学技術

この動画はオススメです! エハン塾 ビッグバン理論に対する「?」や現代科学者の欺瞞にも触れていますし、私が以前ちょっとだけ紹介した映画『コンタクト』の話も出てきます。 ビッグバン理論の「何もないところから大爆発が起きた」というわけのわからない宇宙の始まりに対し、私が納得できずにいることをエハン先生も言及しています。 アインシュタイン博士はこう言ってます↓ ...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その7

前記事の続きです  東インド会社は歴史上最初の株式会社だよね。 オランダ東インド会社がそうですね。 安くで仕入れて、他の場所で高く売るって、せどりと一緒ね。 せどりって? ある人たちにとって価値のある本が古...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その6

↓前記事の続きです 「じゃ誰も進歩することに、関心を持ってないの?」 「言いたいことがよく、分からないな」 「ほかの人に差をつけて、抜き出ることだよ」 「より高い進歩度を持つことかな? それなら、精神訓練があるけどね」 「その度数のことじゃないよ」 「じゃ何なの?」 「他人より、よけいに持つことだよ」 「よけいに持つって、何を持つんだい。ペドゥリート」 「お金だよ」 (...
宮沢賢治

宮沢賢治への手紙

宮沢賢治 私は実はならずもの ごろつき さぎし、ねぢけもの、うそつき、かたりの隊長 ごまのはひの兄弟分、前科無数犯 弱むしのいくぢなし、ずるもの わるもの 偽善会々長 です。 なにが偽善といふならばこうすれぱ人がどう思ふと考へる。何がさぎしと尋ねれば、きれいな面白い浮世絵をどこかで廉く買はうと考へる。その他は説明の限にあらず。 これは宮沢賢治さんが友人に宛てた...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その5

前記事の続きです 何か新しいことを教えられる教師など どこにもいない 彼は 私たちが常に知っていた事柄を 思い出す手助けをすることしかできない 『ENIGMA 3 : LE ROI EST MORT. VIVE LE ROI ! 』より Enigma 3: Le Roi Est Mort, Vive Le Roi! posted with カエ...
芸術

なぜ児童文学なのか? その4

前記事の続きです  毎日、毎日、ラジオもテレビも新聞も、時間のかからない新しい文明の利器の良さを強調し、ほめたたえました。こういう文明の利器こそ、人間が将来「ほんとうの生活」ができるようになるための時間のゆとりを生んでくれる、というのです。ビルの壁面にも、広告塔にも、ありとあらゆるバラ色の未来を描いたポスターがはりつけられました。絵の下には、次のような電光文字がかがやいていました...
芸術

物騒なダイレクトメール(本物かどうか未確認)

いろいろ忙しく他にやらなければならないことがあり、しばらくブログを書いていませんでしたが、今日はどうしても書いておきたいことがあって、記事にします。 最近、ある企業からちょっと物騒で危なっかしいダイレクトメールが届くようになりました。 平和主義を愚弄する戦争大好き人種 届いたのは平和主義を「幼稚」「討論にもならない」と言い、戦争を肯定し煽るような内容のWEB記事へ誘導するメールです。 ...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その3

前記事の続きです ミヒャエル・エンデ作『モモ』でマイスター・ホラがモモに出したなぞなぞは、この物語で「時間」がひとつのテーマになっていることに気がつけば、解くのは意外と簡単です。 ですが、このなぞなぞに触れた時、その答えが “この世界の偉大な支配者” “この世界そのもの” という考えに出会った時、なんとも言えない気持ちになりました。 モモ 時間どろぼう...