アミ 小さな宇宙人

宮沢賢治

なぜ児童文学なのか10(見えないもの さまざまなウソと秘密と音楽と)

名前を言ってはいけないあのクリスマス ねぇ、『ギヴァー 記憶を注ぐ者』を読み終えたけど、主人公のジョナスが見た記憶にクリスマスのシーンがあるよね。 え、そんなシーンあったっけ? 映画ではハッキリ断定されにくい映像にしてあったのよ。小説でも “クリスマス” って文字は一度も出てこないわ。...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか9(言葉と想像の限界 そして口止めされた何か)

本記事は小説『ザ・ギバー 記憶を伝える者』及びその別翻訳版『ギヴァー 記憶を注ぐ者』と、その映画化作品『ザ・ギヴァー 記憶を注ぐ者』のネタバレを含みます。 本記事の前回はこちら↓ ああ、言葉ってなんて不正確なんだ!(by ジョナス) 新翻訳の『ギヴァー 記憶を注ぐ者』を手に入れて読んでるけど、面白いね! 色のネタばらしされてても、他のこともたくさん...
芸術

なぜ児童文学なのか8(ユートピアの秘密と失われたもの)

本記事の前回はこちら↓ 『アミ 小さな宇宙人』の世界は実現可能か? ねぇ『アミ 小さな宇宙人』で描かれたようなユートピアって、作れないのかなぁ? 夢見る乙女ちゃんには申し訳ないけど、無理無理。 細菌もいない世界なんて、逆に心配やわ。 ...
芸術

私たちが食べている恐怖と病気

私たちは、生きるためにどのようにして外部からエネルギーを取り込んでいるのでしょうか? 今回は私たちが取り込むエネルギーについて肉体と精神の両面から見てみたいと思います。 私たちが食べる動物の肉について ずっと共有を迷っていた動画を、共有することにしました。『世界で一番重要なスピーチ(ゲイリー・ヨーロフスキー)』と題されたYouTube動画です。一時間ちょっとの動画な...
宮沢賢治

映画『コンタクト』と古代インド哲学と最先端科学技術

この動画はオススメです! エハン塾 ビッグバン理論に対する「?」や現代科学者の欺瞞にも触れていますし、私が以前ちょっとだけ紹介した映画『コンタクト』の話も出てきます。 ビッグバン理論の「何もないところから大爆発が起きた」というわけのわからない宇宙の始まりに対し、私が納得できずにいることをエハン先生も言及しています。 アインシュタイン博士はこう言ってます↓ ...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その7

前記事の続きです  東インド会社は歴史上最初の株式会社だよね。 オランダ東インド会社がそうですね。 安くで仕入れて、他の場所で高く売るって、せどりと一緒ね。 せどりって? ある人たちにとって価値のある本が古...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その6

↓前記事の続きです 「じゃ誰も進歩することに、関心を持ってないの?」 「言いたいことがよく、分からないな」 「ほかの人に差をつけて、抜き出ることだよ」 「より高い進歩度を持つことかな? それなら、精神訓練があるけどね」 「その度数のことじゃないよ」 「じゃ何なの?」 「他人より、よけいに持つことだよ」 「よけいに持つって、何を持つんだい。ペドゥリート」 「お金だよ」 (...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その5

前記事の続きです 何か新しいことを教えられる教師など どこにもいない 彼は 私たちが常に知っていた事柄を 思い出す手助けをすることしかできない 『ENIGMA 3 : LE ROI EST MORT. VIVE LE ROI ! 』より Enigma 3: Le Roi Est Mort, Vive Le Roi! posted with カエ...
芸術

物騒なダイレクトメール(本物かどうか未確認)

いろいろ忙しく他にやらなければならないことがあり、しばらくブログを書いていませんでしたが、今日はどうしても書いておきたいことがあって、記事にします。 最近、ある企業からちょっと物騒で危なっかしいダイレクトメールが届くようになりました。 平和主義を愚弄する戦争大好き人種 届いたのは平和主義を「幼稚」「討論にもならない」と言い、戦争を肯定し煽るような内容のWEB記事へ誘導するメールです。 ...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その3

前記事の続きです ミヒャエル・エンデ作『モモ』でマイスター・ホラがモモに出したなぞなぞは、この物語で「時間」がひとつのテーマになっていることに気がつけば、解くのは意外と簡単です。 ですが、このなぞなぞに触れた時、その答えが “この世界の偉大な支配者” “この世界そのもの” という考えに出会った時、なんとも言えない気持ちになりました。 モモ 時間どろぼう...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか? その2

前記事なぜ児童文学なのか? の続きです。 やみにきらめくおまえの光、 どこからくるのか、わたしは知らない。 ちかいとも見え、とおいとも見える、 おまえの名をわたしは知らない。 たとえおまえがなんであれ、 ひかれ、ひかれ、小さな星よ! (アイルランドの子どもの歌より) ↑ミヒャエル・エンデ作『モモ』は、この前書きから始まります。 モモ...
宮沢賢治

なぜ児童文学なのか?

今回の記事は、宮沢賢治の童話や、ミヒャエルエンデの児童文学や、エンリケ・バリオスのアミ三部作などから、私が持った疑問「なぜ児童文学なのか?」ということが主題です。 のっけに1つの大きな理由となるものをあげたいと思います。 「子どもの童話のように、おとぎ話のように書くんだ……そうでないと人はみな君をうそつきか頭がおかしいんだと思うよ。それに子どもに向けて書くべきだ。ー以下略ー」(エン...
芸術

人はみな、一人ひとりが自分の想像しうる世界の中に住んでいる

人はみな、一人ひとりが自分の想像しうる世界に住んでいる エンリケ・バリオスのベストセラー『アミ 小さな宇宙人』の続編『戻ってきたアミ 小さな宇宙人』に書かれている言葉です。 「想像しうる世界」って、どういうことなんでしょうね? 私は "どんな未来を想像して暮らしているか" ということだと思っています。 "その人の思い込みの世界に生きている" とも言えると思っています。 「...
宮沢賢治

『銀河鉄道の夜』と科学と宗教

前記事の続きです 『銀河鉄道の夜』(ブルカニロ博士登場版)とミヒャエル・エンデの『モモ』 紀元前一千年。だいぶ地理も歴史も變つてるだらう。このときには斯うなのだ。變な顏してはいけない。ぼくたちはぼくたちのからだだつて考へだつて、天の川だつて汽車だつて歴史だつて、たださう感じてゐるだけなんだから 宮沢賢治 著 『銀河鉄道の夜』(旧版)より 宮沢賢治作『銀河鉄道の夜』(旧版...
宮沢賢治

『銀河鉄道の夜』( ブルカニロ博士 登場版 )とミヒャエル・エンデの『モモ』

前記事の続きです↓ 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』にはいくつかのバージョンがあります。 大別すると、ブルカニロ博士が登場するバージョンと登場しないバージョンがあります。 一般的に知られているのはブルカニロ博士が登場しない物語です。 一般普及のバージョンを読んで私は衝撃を受けたのですが、そのすぐ後にブルカニロ博士が登場する旧版を読んで、またまた衝撃を受けたのでした。 ...